P.b.Q Top | 素材を集めよう!
◆講座前の状況
■講師と生徒
©groupAsk
親父
娘さん

■受講後のスキルアップ
・シナリオ制作に必要な素材を判断できるようになる
・素材を任意の場所で調達できるようになる
◆素材を知る
娘さん
「さてと、それじゃ早速シナリオの中身を作っていくわよ!」
親父
「ちょっと待て」
娘さん
「何よ、人がせっかくやる気を出してるっていうのに」
親父
「それは結構。だが、家を建てるのに建材がいるように、シナリオを作るには素材が必要なんだ。まずは素材の集め方を教えてやろうと思ってな」
娘さん
「素材?」
親父
「画像や音楽の事だ。まさかお前さんのシナリオは真っ白の背景に無音というわけではあるまい?」
娘さん
「そんな味気ないシナリオを作る気はないわ。…そうね、確かに考えてみれば私がプレイしたシナリオではキャラクターの顔や背景の画像、音楽や効果音があったわ。あれはどこから持ってきたのかしら?」
親父
「そうそう、そういう素材をダウンロードして集めようというわけだ。実はいくつかの画像や音楽ファイルはCardWirthのフォルダに入っていて、デフォルトで使用できるんだが、それ以外のファイルを使いたい時は自分で調達してシナリオフォルダに突っ込まなきゃならん
娘さん
「素材はどこでダウンロードできるの?」
親父
「素材を配布しているサイトはそれこそ星の数ほどある。しかし、その中から自分の希望に合った素材を探すのも絞るのも大変だ。そこで、慣れない内はCardWirth用の素材を配布しているサイトを巡るといいだろう」
娘さん
「そういえばGROUP ASK WEBSITEにCardWirth関連のサイトのリンク集があったわ」
親父
「CWLNのことだな。あれも使えるが、最近はもっと便利なものができた。cw-portというCardWirth関連のポータルサイトだ」
娘さん
「へえ、wikiなのね」
親父
「複数の有志が編集しているから、常に最新の情報が手に入る。CardWirth関連サイトもカテゴリで分けられてリンクが張ってあるし、ここを起点に素材を探すといいだろう」
娘さん
「ふむふむ。…素材って一口に言うけど、いろいろ種類があるのね」
親父
素材には大きく分けてカード画像、背景画像、音楽、効果音の4つがある。それぞれ詳しく解説してやろう」
◆カード画像を調達する
娘さん
「カード画像は私でもわかるわ。CardWirthで表示されるカードに使う画像でしょ?私の顔もカード画像よね」
親父
「そうだ。カードの他にもメッセージコンテントの画像に使用したりする。CardWirthは文字通りカードをメインに据えたゲームだから、一番重要な素材かもしれんな。だが、他の素材と違ってカード画像の調達は選択肢が著しく狭い」
娘さん
「どうして?」
親父
CardWirthではカード画像に使用できる画像のサイズが決まっている。ずばり74*94だ。これより縦横1pxでも違えばカード画像としては使えない」

←74*94

娘さん
「厳しい!」
親父
「しかも画像の(0,0)に指定された色は自動的に透過色になるから、透過を意識した画像でないと思うように表示されないことがある。こうした条件は普通の画像にはないから、そのままカード画像に使用できる素材を配布しているのはCardWirth関連のサイトだけなんだ」
娘さん
「それじゃ、さっきのポータルサイトを使ってカード画像を探すわ」
親父
「うむ。だが、CardWirthユーザーでかつ画像を自作できる人はそれほど多くない。自分の希望通りの素材はまず見つからないと思った方がいいぞ。まあ、希望がなければ何も探せんのも事実だが。…どういうカード画像がほしいんだ?」
娘さん
「groupAskのシナリオに出てくるようなカード画像がほしいわ」
親父
「お前さん、意外といい趣味してるな。儂もあれは大好きだ。しかも、都合のいいことにgroupAskはGROUP ASK WEBSITEでシナリオ制作用の素材を配布しているんだ」
娘さん
「あ、これこれ。これがほしかったのよね。…でも、NPCの顔はPCの顔とは違う画像を使いたいなあ」
親父
「もっともな要求だ。groupAskの改変画像を配布している素材サイトを探せばちょうどよいカード画像が見つかるかも知れん。主計さんのサイトなんてどうだ?」→主計HP
娘さん
「とってもいいわ!でも、どうやってダウンロードするの?」
親父
「そうだな、素材サイトによってはダウンロードコンテンツを用意していないこともあるから、その時は画像を直接保存するしかない。例としてブラウザがIEの場合の話をすると、目的の画像の上にマウスカーソルを持ってきて、右クリック→"名前を付けて画像を保存"だ」


娘さん
「この画面で保存を押せばいいわけね」
親父
「その通りだが、ちょっと注意が必要だ。下の方にファイルの種類というのがあるだろう?」
娘さん
「あるわね。これがどうかしたの?」
親父
「インターネット上でのカード画像はほとんどがgifかpngという画像形式なんだが、CardWirthでカード画像として使うにはbmpという画像形式でなければいかん。gifやpngのままで保存しても構わないが、その場合は別途画像編集ソフトで画像形式を変換する必要がある。それが面倒ならここでファイルの種類をbmpにして保存しておくといい。もっとも、減色するならいずれにせよ画像編集ソフトを使うことになるがな。それは別の機会に話そう」
娘さん
「よくわからないけどbmpで保存しておくわ」
親父
「これでダウンロードは完了だ。シナリオフォルダに入れておけばカード画像として使用できるぞ」
◆背景画像を調達する
娘さん
「背景画像っていうのは写真とかのことよね」
親父
「CardWirthではカード画像以外の画像はすべて背景画像だ。カード画像と違ってサイズの制限はない。CardWirthの画面サイズである632*420より大きい画像を使うことはほとんどないだろうがな」
娘さん
「制限が緩いなら探しやすいわ」
親父
「そういうこと。ただし、背景画像に使えるのはbmpとjpgだけだ。透過画像にしたいならbmpでなければいかん」
娘さん
「背景画像はCardWirth関連以外のサイトでも調達できそうね」
親父
「その際にはその画像が本当に素材かどうか確認するんだぞ。カード画像と違っていかにも素材、という感じでないものも対象に含まれるからな。著作権に鈍感になりがちな素材だけに要注意だ」
◆音楽と効果音を調達する
娘さん
「音楽はわかるけど、効果音ってダウンロードして使えるの?デフォルトの効果音しか使えないのかと思ってたわ」
親父
「うん、デフォルトの効果音が充実しているから忘れられがちだが、効果音も自分で用意したものが使える。同じ音の素材でも音楽と効果音はファイル形式が異なるから気をつけろ。音楽はmidとmp3、効果音はwavというファイル形式だ
娘さん
「音楽や効果音も、背景画像と同じようにCardWirth関連でないサイトで調達できそうね」
親父
「そうだな。注意点があるとすれば、音楽素材の場合はmidとmp3で動作が異なるというところだろう。midは曲が終了してもループするが、mp3はループしない。場面によって使い分ける必要があるし、midはループ後のつながりが自分のイメージ通りかチェックしておく方がいい」
娘さん
「素材が集まってシナリオのイメージがぐっと明確になったわ。シナリオ制作の意欲も俄然湧いてくるわね!」
親父
「ああ。素材を集めながら素材に合わせてシナリオを作るという人もいるくらいだからな。ともかく、拝借した素材の作者さんに恥じないシナリオを頑張って作るんだぞ」

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