P.b.Q Top | カードを配置しよう!
◆講座前の状況
■講師と生徒
©groupAsk
親父
娘さん

■受講後のスキルアップ
・エリアにカードを配置できるようになる
・カードのフラグ参照先を設定できるようになる
◆カードを配置する
娘さん
「さあ、エリアにカードを配置していくわよ!」
親父
「おっ、気合入ってるな。どうした?」
娘さん
「当たり前じゃない。CardWirthって言うくらいだもの、カードがメインなんだから盛り上がらないわけないわ!」
親父
「そ、そうか。まあ、お前さんの言う通り、CardWirthは画面に配置されたカードにアクションを起こすことでシナリオを進めていくゲームだから、最も重要な要素と言っていいだろうな。それじゃ早速、エリア編集ウインドウのテーブルビューを開いてくれ」
娘さん
「了〜解!」

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親父
「さて、前にも言った通り、テーブルビューではカードの配置と初期背景設定ができるんだが、今回はカードの配置に絞って話を進めていくぞ。新しいカードを画面に配置するにはを使う」
娘さん
「いかにもカードです、ってアイコンね」

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親父
「これがメニューカードの設定ウインドウだ。カードタブには大きく分けて名前、イメージ、カード位置、フラグ参照先を入力する部分がある」
娘さん
「メニューカードって言うくらいだから、他にもいろいろな種類のカードがあるのね」
親父
「そうだ。他にはスキルカードやアイテムカード等があるが、それらはお前さんにもお馴染みだな。メニューカード以外については出てきたときに解説してやろう。とりあえずカードタブの各入力部分を順々に説明するぞ」
娘さん
「わかったわ。まずは名前ね」
親父
「名前はカードの左上に表示される見出しだな。名前は必須入力項目だから、入力しなければカードを配置することはできない。名前を空白にしたいときはスペースを入れてやるといい」
娘さん
「ん〜と、カードの名前は”宿の亭主”…っと」
親父
「…わかってはいたが、シナリオ制作の現場で自分が使われるのは妙な気分だな」
娘さん
「いいじゃない、いろんなシナリオで事あるごとに出てくるんだから。あたしなんて出番少ないし、出るとすれば地雷かコメディばっかりだもの…」
親父
「…話の続きをするか。イメージではカードの画像を指定できる。指定の方法にはイメージ格納と読み込みがあって、イメージ格納はシナリオフォルダの画像を都度読みに行かせ、読み込みはメニューカード自体に画像データを持たせる
娘さん
「この場合はどちらを使えばいいの?」
親父
「イメージ格納ではひとつの画像データで使い回しができるから、容量削減につながる。読み込みのメリットは正直思いつかないな。シナリオフォルダを覗かれてもネタバレしない程度か?」

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娘さん
「ここまではオッケーね。次はカード位置かしら?」
親父
「その前に、この段階で一度OKボタンを押してカードを配置してみてくれ」

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娘さん
「随分とシンプルな入力項目ね」
親父
「ああ、説明タブではテキストを入力するだけだからな。ここで入力したテキストはカードを右クリックしたときのカード情報として表示される。そのメニューカードがシナリオ内でどのような機能を持っているか書いてあったり、雰囲気を出すための文章が書いてあったりする。試しに何か入れてみろ」
娘さん
「このカードの場合、NPCの紹介文のようなものを書けばいいわけね」

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親父
「こら!」
娘さん
「わ〜、ごめんなさい!これしか思いつかなかったの」
親父
「…後で直しておけよ」(…一番気にしていることを…)
◆カードのフラグ参照先を設定する
娘さん
「メニューカードの設定ウインドウで残っているのはフラグ参照先だけね」
親父
「そうだな、実際に設定をする前にフラグというものについて簡単に説明するぞ。フラグは真か偽かのブーリアン値を保存している…と言ってもワケがわからんか?」
娘さん
「うん」
親父
「…具体的な話をしよう。エリアにメニューカードを配置したとする。だが、エリアにいる間ずっと表示したくはないこともある。例えばそのエリアに隠された宝物は調査しなければみつからない、といった具合にな。その時に”表示する”と”表示しない”の判断材料をメニューカードが持っていれば表示の切り替えができそうだろ?」
娘さん
「何となく言いたいことはわかるわ」
親父
「それがフラグ参照先だ。フラグの値が”表示する”だったら表示するし、”表示しない”だったら表示しないわけだ」
娘さん
「でも、フラグ参照先を設定しようにも、”参照なし”しかリストに表示されていないわよ?」
親父
「フラグは別のウインドウで作成するからな。データウインドウを見てみてくれ」

©groupAsk

娘さん
「データウインドウ…、あ、これか」
親父
「このウインドウで状態変数インスペクタにタブを切り替えてみろ」

©groupAsk

娘さん
「切り替えたわ。ここでそのフラグを管理しているの?」
親父
「ふむ、フラグの他にもステップというものを管理しているが…、それは後で出てくるだろう。で新規フラグを作成する」

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娘さん
「状態変数設定ウインドウというのが出てきたわ。やたら難しそうな単語が並んでいるけど」
親父
「状態変数名というのはフラグの名前だ。用途に合わせて名前を決めてやるといいだろう。例えば汎用メニューの表示用フラグだったら”表示:汎用メニュー”とかな」
娘さん
「それじゃ、”表示:汎用メニュー”にしておくわ」
親父
「次にTRUEとFALSEというのがあるだろう?ひとつのフラグにはTRUEとFALSEの2つの状態を記録しておける。プルダウンの中の候補から用途に合った値の名前を選択すれば見やすくなるぞ。”TRUE”と”FALSE”よりも”表示”と”非表示”の方がわかりやすいからな。直接テキストを打ち込めば独自の値の名前を付けることもできる」
娘さん
「状態初期値というのは?」
親父
「シナリオが開始した時点でのフラグの初期値を決められる。TRUEの値なら参照しているカードが表示されるし、FALSEの値なら参照しているカードは表示されない
娘さん
「状態初期値はFALSE…もとい非表示にしておくわ」

©groupAsk

親父
「フラグが追加されたな。後はメニューカードの設定ウインドウで作成したフラグを参照先にしてやればいい。フラグの値はイベントの中で変えることができるから、イベント設定を教えるときにこのフラグの値を表示に変えることになるだろう」
娘さん
「フラグのことはよくわからなかったけど、習うより慣れろ!の精神で次に進むわ」
親父
「その意気だ。最初は身近なところからアプローチすれば難しいことでもそのうち理解できるようになる。まずは必要なところだけ触れてフラグの扱いにも慣れていくとしよう」

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